« 2018秋の巻柏7 | トップページ | 12月になりました »

2018年12月 5日 (水)

脇目も振らずに

脇目も振らずに
最近街を歩いていると、この言葉が別の意味として感じられます。
辞書を見ると
「周りの様子を見ず、一心不乱に集中している様子」だそうです。
とあります。
ふむふむ。
では、この例文はどう読み取れるでしょう。
脇目も振らずに駅に向かう。
 以前の感覚であったら、電車に乗り遅れないよう、駅に辿り着くことに専念してまっすぐ向かっている様子が伝わってきます。つまり、強い目的意識と緊迫した空気や必死さを感じます。
 しかし最近の街中では、多くの方が携帯電話を見ながら横断歩道を渡り、狭い階段を上り下りして、駅に向かっています。ふらふらしたり、道をふさいだり、携帯電話を見ることに大変集中しています。
 行き交う人の波の中で、避ける様子も道を譲る様子も感じません。「避けてくれるだろう」という前提で歩き、誰かにぶつかられようなものなら、舌打ちする人までいる始末。
脇目も振らずに駅に向かう。
 現代の状況では、目的意識や必死さを形容する言葉ではなく、ながら作業をして注意力散漫な様子を表している気がします。
メロスは、メロスを待つ友の元へ脇目もふらずに走った。
メロスが携帯電話を見ながら走っている姿を想像すると切なくなります。

|

« 2018秋の巻柏7 | トップページ | 12月になりました »

日記」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。